僕を愛する人よ
僕を突き放しなさい
そうして僕を忘れなさい
すると
僕と言う存在が分かってくる
僕と言う存在の愚かさと
そうして
僕と君の共時性(シンクロニティ)が
分かってくる
そうして
永遠に僕と君は
交合する
永遠の闇と光りの中で
無重力に――
[やぶちゃん注:無重力空間に於けるセックスは恐らくエクスタシーに達するようなものではあり得ないことは理論的に証明されている。しかし乍ら、僕の謂いは魂の交合である。行ったり来たり来たりする生殖器の物理的刺激の謂いではない、言わずもがな乍ら、ねッ――]