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2011/04/03

御用学者の嘘をお見せしよう

東京大学大学院教授大橋弘忠なる男の以下の発言を見よ。これは平成17年12月25日、唐津ロイヤルホテルにおいて、国と九州電力が推進する玄海原子力発電所3号機のプルサーマル計画の安全性について、県主催の公開討論会での討議の内容を加工せず、佐賀県の公式HPの「プルサーマル計画について」のこのページから、そのままコピー・ペーストしたものである。5億円の講座寄付を東京電力から受けている東京大学ならでは。国民を愚民とするこの男の発言を見よ! 下線部は僕が引いた。まず反対派の事故可能性についての「美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会」代表の小山英之氏の意見を小馬鹿にした大橋弘忠なる男の発言(一部に意味の通じ難い箇所があるが、そのまま引用する)。

【東京大学大学院 大橋教授】

 これはもう安全余裕を完全に間違えて理解しておられる方の考え方で、融点が下がるということがどういうプラントに問題を引き起こすかということから解析をして、何かが起こった時に、それが溶けるのか、溶けないのか、そういう議論をしているわけです。ですから、融点がちょっと変わったから危険になりますよ、怖いですよというような話は技術的には何の根拠もありません。

一つ、先ほど小山さんにお伺いしたい。大変申し訳ないんですけども、スリーマイル島の事故の時に炉心が溶けました。炉心が下に落ちまして、原子炉の下に溜まって、冷やされて固まったのがTMIの事故です。もちろん炉心がそのまま発熱を続ければ、原子炉の中から溶けて下に落ちたというのは考えられなくはないです。小山さんの資料の中に落ちたら水蒸気爆発が起こるかもと書いてありました。私は水蒸気爆発の専門家です。更田さんもそうですけど、我々専門家の間ではそんなことは夢にも考えられていないんですけども、もし、TMIで炉心が下に落ちて水と混ざったら水蒸気爆発が起こるかもしれないというのはどういうふうに判断されたんですか。

こうやってお聞きしているのは、こういう話をこういう場所でいい加減な根拠でされると、そうすると反対派の方がいやTMIは水蒸気爆発が起きたんだろうというようなことを引用されるわけですね。水蒸気爆発が起こると、今度は格納容器が壊れたんじゃないかというふうに拡大していくんですけども、もとのところは、どういうお考えで、どなたからお聞きになって、どういう判断で「TMIでもし燃料が溶けて下に落ちると水蒸気爆発が起こるかもしれない」と書かれたんでしょうか。

【中村コーディネータ】

小山さんどうぞ。

【美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 小山代表】

何か資料に基づいて話したのではありません。

【東京大学大学院 大橋教授】

 そうすると、こういう公の場で話をされるには不適切ではありませんでしょうか。技術的な議論をしている時にですね、何の根拠もないお話を「かも」という言葉をつければ許されるという類の内容ではないように思うんですけど。

【美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 小山代表】

じゃ、水蒸気爆発は起きないという証明はできるんですか。

【東京大学大学院 大橋教授】

 そういうレトリックな話をしているんじゃないですよ。

【美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 小山代表】

 できるんですかと聞いているんですよ。
条件によると思うんですが・・・。

スリーマイル島の場合の話をされているのですか。

【東京大学大学院 大橋教授】

はい。

【美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 小山代表】

それは、ちょっと私はわかりません。

【東京大学大学院 大橋教授】

 分からなければ書くべきではないんではないでしょうか。ここで書かれたことがまた二次的、三次的に引用されて、起こるかもしれない、いや起きる、いや格納容器が壊れると、そういうふうに必ずなっていくような構造を持っているように見受けられたから、大変恐縮だったんですが、お伺いした次第です。

一読、お分かりになるだろう――彼が小山氏を批判するのに用いている正に『レトリックな』トリックをしかけているのが、この大橋弘忠と言う大山師であることが! こいつの脳内には髓質も灰白質もなく、ただ専門の水蒸気しかつまっていないらしい。

以下は凄いぞ! 福島原発のような事故は隕石が地球に落ちて人類が滅亡する――というより、この東大大学院教授男は「地球が壊れる」という如何にも非科学的な言い方をしているのに着目しよう――確率と同じくらい低いんだそうだ! 格納容器が壊れるなんてのは1億年に1回のリスクなんだから問題視する必要がないんだそうだ! そうかい? じゃ、今回の事故は凄いな! 1億分の1の確率――いやさ! お前はその前に巨大隕石の話を持ち出しているわけだから、40億年に1回もないとんでもない確率の現実に僕らは遭遇したというわけかい!!!――これが天下の東大の最先端の科学者の物言いかい?!

【東京大学大学院 大橋教授】

 私のパソコンを写していただけませんでしょうか。これが事故範囲の話を少し詳しく調べてまとめてきたものです〔資料3-7:PDF99KB〕。なかなか資料がなかったんですけれども、先ほど申し上げましたように、原子力資料情報室という所のホームページに、志賀、これは石川県の方ですけども、志賀原発2号炉における事故時の影響予測、プルサーマルの場合とウラン燃料の場合という比較がありました。おそらくこれと同じやり方で、同じやり方をして、距離で2倍、面積で4倍という主張がされているんだと思います。

ラスムッセン報告というのがあります〔資料3-8:PDF104KB〕。ラスムッセン報告というのは、1975年に発表されました格納容器破損のシナリオというのが含まれている報告です。この格納容器破損のシナリオを使って、プルトニウムの放出については、チェルノブイリで放出された値プラスアルファという4%という値を想定して、他のアクチニド元素もどんどん放出されるという仮定を置いて、半数死亡の距離を計算すると、ウラン燃料で45キロ、MOX燃料で83キロと約2倍になりますから、これをもってして距離で2倍、面積で4倍の評価になっているかと思います。

[やぶちゃん注:福島第一はMOX燃料を用いていることは周知の通り。推進派の学者でさえ、この時は「半数死亡の距離を計算すると、ウラン燃料で45キロ、MOX燃料で83キロ」と言っている。あなたがたはこの推進派も信頼するラスムッセン報告なるものを最近のニュースや御用学者の口から聞いたことあるかね? 僕はないね。尚且つ、ここではこの男「格納容器破損」でこれだと言っているのだよ。日本の原子力行政ではメルトダウンはゼッタイ起こらないのだからね。「格納容器破損」なんだわい。]

ラスムッセン報告というのは、原子力のリスクを定量的に評価したもので、1975年に発表されました。それはシナリオをそれぞれ考えまして、あるシナリオについて確率、それからその影響を評価して、確率を影響評価して、全部足してリスクを求めたものです。一番顕著な結果は、当時原子力のリスクは、隕石に当たって、隕石が地球に落ちてくるリスクと同じだという評価をされまして、反対派の方からはおかしい、おかしいと評価されたものです。

これは、こういうことなんです。大隕石、例えば地球が壊れるような大隕石が落ちる確率というのは、地球が出来て40億年間一つも来ていないわけですから、極めて小さい確率です。ただ、地球の大きさのような隕石が当たれば、地球は全員死亡ということになります。中程度の隕石ですと、確率は中間だけど、影響も中間くらい。小隕石はおそらく、1年に何個か落ちてきている確率は大きいんだけれども、その影響というのは殆ど海へ落ちて、燃え尽きたりして微小であると。こういうのを足してリスクを求めるのがリスク評価です。

[やぶちゃん注:こいつには巨大爬虫類滅亡の原因がユカタン半島に落下した「小さな」隕石だったなんてことは、到底、理解出来ないね。]

確率論的安全評価研究というのが、ラスムッセン報告の後始まりまして、想定するシナリオの詳細化だとか、確率の評価、機器の故障データベースを充実させる。放射線影響評価の高度化ということで、膨大な研究とデータの充実と手法の高度化が行われています。

これはお配りした資料につけてありますけども、レベル1PSA、PSAというのは、確率論的安全評価で炉心がどれくらいの頻度で損傷するかと。また次はレベル2というので、格納容器がどれくらいの頻度で破損して、公衆に放出されるか。それの影響はどうかというのはレベル3という評価でされています〔資料3-9:PDF66KB〕。

2倍4倍解析という原子力資料情報室の解析の問題点は、都合のいいシナリオだけとってきているわけです〔資料3-10:PDF96KB〕。例えば大隕石が落ちますよと。怖いですよ、地球は全員死んじゃいますよと。この確率論的安全評価というのは、確率を考慮してリスクを求めるためのもので、シナリオだけとってきてもしょうがないわけです。30年前の古いデータです。今は格納容器破損が起きる確率は極めて小さい。1億年に1回というような評価がされているのに、それが起きると考えたらというような評価がされています。だからチェルノブイリのケースとは全然違います。チェルノブイリのようなことが起こるとは、原子力の専門家は誰も思っていないわけです。それは起こるかもしれない。危険ですよと言って、大きく異なるデータを意図的に持ってくると。

それが先ほど小山さんにご質問したことと関係するんですけど、二次的に引用されるわけです。ホームページを調べてみると、何か根拠は分からないけれども、プルトニウムだから距離2倍、被害4倍に広がるとかですね、これまでの倍は逃げないといけない。面積は、汚染面積は4倍にもなると言われていると。これは全く根拠のない。これは我々から言えば捏造です。原子力資料情報室というのは、どういうものか知りませんけれど、技術レベルが極めて劣るのか、こういうことを日常的にやっておられるか、どちらかだと思います。そういうデータを出す事によって、どんどんどんどん二次的に言って、それにマスメディアがそれに飛びつけば、距離が2倍、被害が4倍、何十万人が死にます。何兆円損しますというふうに広がっているのが、こういう解析の一番大きい問題点だと思います。

これが奴らのやり口なんだ。今日只今でもこの男は「距離が2倍、被害が4倍、何十万人が死」ぬなんてことはあり得ない、「何兆円損」するなんてことはありえねんだと豪語するんだな?!

この大橋弘忠なる男も万死に値する。

まあ、嘗て述べた通り、万死に値するのは総ての日本国民なのだから、取り立ててこの愚劣な男を槍玉に挙げる必要も、全くないのだがね……そういう点でも僕はこの忌わしい大橋弘忠なる人物から名誉毀損を訴えられても、一向に平気の平左だ。

よかったら一緒に福島原発に行って高分子ポリマーを海に繋がる電源パイプに二人で素手で穴に詰めようじゃねえか?

俺は本気で言ってるんだ!

一緒に行こう!

俺は本気でやるぜ!

そうしたらあんたのおぞましい嘘もチャラにしてやる!

因みに貴様は同じシンポジウムで「プルトニウムは水に溶けない。飲んでも大丈夫だ。」と言っているらしいね!(2011年8月31日追加:確信犯発言画像リンク) 

ますます一緒に行きたくなったぜ!

汚染水で眼の覚めるような昇天ハイボールと行こうゼ!

この糞野郎が!

因みにプルトニウムの強毒性と急性毒性は僕のような馬鹿でも知ってるんだ。僕の昔の友人は東京電力の原子力発電のアセスメント担当(勿論推進派だ!)の科学者だったが、彼でさえ「あなたの言う通り。プルトニウムは極めて危険なんです。触れて数時間以内に皮膚は爛れ出し、細胞は致命的な損傷を起こします。」と言っていたぜ!

――僕ならもう、TVの御用学者の言うことは信用しない(東京電力から多額の寄付を受けている大学の「先生」ばかりだからな)。そもそもだ、数字の桁数を二桁も間違える科学以前の算数も出来ない技術者の言葉も、だ!

貴様ら、下請けで被爆している作業員や自衛隊員の人々の代わりに行って、チェレンコフの業火を美事、鎮火して来いや! 俺も何時でも同行してやる! 一緒に死のう!――

【2011年4月24日追記】大橋弘忠東京大学大学院教授の名前を誤記していたので訂正した。それにしても、この男、福島原発事故以降、やけに影が薄い、自身の言動を悔いて自己幽閉でもしたのかと思っていたら、検索をかけると、これを書いた前日の4月2日にはCSで「大震災から3週間……緊迫が続く福島第一原発事故。最悪の事態は回避できるのか? そして今、政治が成すべきこととは?」てな番組で、いけしゃあしゃあと自民党の林政調会長代理と対談してたらしいな。しかし、調べてみると驚天動地だ。その番組に関わるTogetterの書き込みの記載によれば、

この大橋弘忠なる男は事故直前の2011年2月7日に福島第一原発の安全性を、かの見るも忌わしい能面男の保安院に保証した人物でもある

とあるのだ! これは今回の未曾有の大事故の最重要参考人であり、重責間違いなしの人物の一人だということだ! 更にその記載には、もっと恐るべきことが記されている! 彼は通産省白書の

『福島第一原子力発電1号炉の経年化技術評価書』で30年使用限界とされるこの福島第一原発を60年使用可能だとさえ評価している

というのだ!

大橋弘忠よ!

てめえはどの面(つら)下げておまいさん、あっしらの前(めえ)に出られるっていうんでえ?

あっしは何時でも匕首でおまえの首を掻き切る覚悟があるぜ!

大橋弘忠!

鉄面皮(おたんちん)たぁ、あっ! て~め~え~の~こ~と~よ!!!

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