「祭り」の終わり 又は 安全な航海を祈る
「祭り」は「晴レ」であった
それが終われば「穢レ」だ
即ち日常は民俗社会に於いて当然の「穢レ」であった
ところが非日常的現実が日常となる時が来た
真に陸にも海にも「穢レ」が垂れ流される今日
いや それでも我々は日常を生きるしかない
いや 我々は非日常を日常に安易に読み替えて生きていこうとする
しかしその時
日常を非日常に読み替えていることをしっかりと認識していないならば
それは
結局僕のような愚劣なペシミストの末路と全く以って同じ犬死となるのだということを最後に僕は君たちに言おう
そこではオプテミストはペシミストと等価である
そのような愚かな生き方を君たちはするな
若き生命を大切にせよ
そこでは自律的な自己判断だけが
何より「あなた」を救うのだということを銘記せよ
ただ一つの言葉
――安全な航海を祈る――