母さん
「母さんがいないと僕はいないんだ」――そう言って僕は母さんと別れたんだ――だから僕はもう僕ではない――僕はもう僕じゃない――だから僕は僕の意思を離れて僕は僕でない僕として生きる――僕はもう僕ではない――僕の頭上にはもう闘争のマルスも、そして発展・希望のシンボルたる三日月も光ってはいない――そこにあるのは、ただ、闇ばかり……
« いちめんのなのはな……かすかなるむぎぶえ ひばりのおしやべり やめるはひるのつき……いちめんのなのはな ルチアまりあへ ルカより | トップページ | 希望なきパンドラの箱 »