富田木歩心友土手波王哀傷小品「鷗鳴く頃」 同縦書版
僕の富田木歩論「イコンとしての杖」『俳句界』掲載記念としてやぶちゃんの電子テクスト:俳句篇に『富田木歩心友土手波王哀傷小品「鷗鳴く頃」』及び同縦書版を公開した。先に公開した『富田木歩愛妹まき子哀傷小品二篇「おけら焚きつゝ」「臨終まで」 附 同哀傷句群』の一年後、木歩の心友にして故まき子の恋人であった波王の三回忌に書かれた追悼文である。
……波王は大正6(1917)年7月21日、大川の魔所と呼ばれた小松島にて溺死した。その彼の最後の句――それは何と
胡麻花のうなだるゝ眞晝泳ぎけり
であった――僕は既にして今 超自然の摩訶不思議な何ものかを そこに感ぜずには居られぬのである……

