観覧車の僕
僕は独りで歩き始めることにする もともと僕は独りだったのだから 同伴者は不要だ 観覧車の上に 僕 見上げるのも 僕 そうして それぞれの観覧車には 僕しか乗っていないのだ それで観覧車は永遠に急速に回り続けるのだ――僕の目は回らない 何故なら 僕はもう 盲目だからね――ボクノシンザウヲ キミハビゴトニクヒヤブレ サウシテ チシヲアビヨ ソレデタシカニ キミノナカニボクハ イキルノダ――それで よい――
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