新編鎌倉志巻之二 影印校訂終了
「新編鎌倉志巻之二」の影印による校訂を終了した。校訂作業中、ルビの濁点の追加及びルビ中の送り仮名の本文ポイントで表示するかどうかの判断が僕の中で微妙に変化したため、やや不統一が見られるが、読みに支障を及ぼすものではないので、後日の統一を期して、このままとした。以前にも申し上げた通り、漢詩については、訓読は出来ても、浅学のために意味不明な箇所が散見される。幾つかについては識者の御教授を乞う旨の注を附してある。よろしく御鞭撻の程、お願い申し上げるものである。杜撰ながらも、思ったよりも早く完成出来たこの二巻の一応の校訂によって、僕の中での、読み易い「新編鎌倉志」全巻テクスト化の光明が見えたことを、内心、素直に嬉しく思っている。
昔日の僕のような、鎌倉の若き放浪跋渉者に、これを捧げる――君の、君だけの鎌倉を、見つけ給へ――