テロリストの警告
すべての人の願いは求めることを如何に実現出来るかにあった。
神話や宗教や芸術文学は、すべてその実現のためにあった。
自然科学は、そうしたおめでたい仮想を一つ一つ確かに実証し、そうでないものとそうであるものに分類する歴史であった。
それは間違っていない。
ところが、科学「技術」はそれを「見た目」に於いて超えてしまった。
中性子によるウランのプルトニウム変換やクローン人間がそれだ。
ところが、それが僕ら人類を今、破滅に導こうとしている。
僕らは僕らの原初に立ち戻らなければならない。
そうしなければ僕らは僕らを破滅させる。
これは確かなことだ。
僕は僕が愛したい人を愛したい。
そのために僕らは生きている。
原発も核兵器もいらない。
僕はそのためにテロも辞さないであろう。
出来ることなら、MOX燃料の傍らで、プルトニウムの臨界量半々を左右の手に持って(プルトニウム239で臨界量は10kg。球形にして周囲を天然ウランやベリリウムなどの中性子反射材で覆えば臨界質量はもっと減じる。体にプラスチック爆弾を装着して爆縮効果を期待することも出来るか)、僕はこれを宣言したいのだ――
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