新編鎌倉志卷之三 建長寺 (部分公開その3)
「新編鎌倉志巻之三」を、建長頑室玄廉が、作者水戸光圀へ宛てた、開山蘭渓道隆関連の品々を寄贈してくれたことへの感謝状「水戸相公に復する書」までテクスト化した。流石は黄門の爺さま、自分の印籠を鎌倉地誌に入れ込むお決まりのちゃっかりポーズを忘れずにしているのだ。でも、何だか微笑ましい感じでもある。許すと致そう。
――実は――次が――如何にも重いのだ。
「建長興國禪寺碑文 壹卷」
これ、総字数28000字を超える大蛇のうねるが如き漢文なのである。おまけに、この最後に――その長文を評して編者は何と添えてあるか――
――文體絶作にあらず。録するに不足といへども久く當山に傳るものなれば、姑く載之。――
あちゃ~~~! 右手の痛みも忘れられそうな――地獄の訓読だぁ!