湯上りの匂ひも混じる夜學かな 山本幡男
[やぶちゃん注:昭和27(1952)年秋、ハバロフスクソ連邦矯正労働収容所第二十一分所風呂場脱衣所にて秘かに開かれたアムール句会で一句。この年の8月の収容所からの日本人脱走事件を契機に、監視体制が強化され、収容所内での如何なる趣味サークルも禁じられていた。]
湯上りの匂ひも混じる夜學かな
« 消印昭和27(1952)年7月29日妻山本モジミ宛葉書 ウラジオストク発俘虜郵便 第一来信 山本幡男 | トップページ | 里羊忌は冬曇る日と定まりし 山本幡男 »