教員免許状更新講習で得た数少ない貴重なる教訓3つ
1 絶対評価と観点別評価の導入によって、とっくの昔から(呪文のように何遍も誦える法的拘束力という語を杓子定規に捉えるなら僕が教員になった時からずっと、現実的には23年前から)あらゆるテストや評価の平均点を生徒に伝えてはいけない、出してはいけないということ。
2 大災害時の避難所となる時の危機管理のために、部外者の職員室・校長室・事務室等への部外者の入室を禁ずる張り紙を各学校はしなければならないこと。
3 教員免許講習では、如何なる講座に於いても、最初に、最後の認定試験を心配して事細かに質問する極限値馬鹿教師が必ずいっぱいいること。
1で「法的拘束力のある」学習指導要領に則って「正しく」平均点を算出していない教員は全くいないと断言出来る。ということは全国の教員が伝家の宝刀に反しているのだから立派に愚劣な教員不適格者であり、即刻、クビにすべきであるということになる。そうして大学の教育学の先生方が自律探求型の授業を出前して全国の子供たちに理想の授業をすればよろしい。それで日本の教育は磐石だ。2は平常時自己保全危機管理レベルの問題であって、現実的な大規模災害時の危機管理から言えば笑止千万である。目の前に死にかけた人を目にして救いを求めに職員室に飛び込んで来た部外者に、体育館が寒くて凍えて死にそうなんですと訴えに入って来た被災者に、開口一番、「誠に済みませんが個人情報が一杯御座いますこの職員室には部外者の方は立ち入れないことになっています。そう張り紙がしてあると思いますが、目に入りませんでしたでしょうか?」と慇懃無礼に言える奴は教師以前に、人間じゃねえな。1も2も解説する教授は「いいですか。学校に帰ったら必ず皆さんに伝えてすぐにでも提言して下さい。」と念を押した。言っとくが至極、真面目にだ。それを聴きながら僕はゲーデルの不完全性定理を思い出していた。一つの系の中で個々の論理式が無矛盾であれば、その系全体の誤謬(偽)を我々は認知することは出来ない。
3は言わずもがなだね、普段は生徒においらが大将で試験をして当たり前の面をしているくせして、ああいう場で鉄面皮(おたんちん)に平然とあんなことを質問出来ちゃう輩こそ、正真正銘厚顔無恥破廉恥オセンチ馬の糞の教師不適格者だ。鮮やかに落第とすべきであると僕は思う。これだけでも講師の評価作業は楽になるゼ。言っとくが僕は教師適格者だなんて全く以って思っていない。ついでに言えば試験も字数が制限されて書きたいことの半分も書けなかったが、それでも落第したとしても全く僕には問題ない(3年間で全国で更新試験に落ちた奴はいないんじゃないかと思うが。僕はその名誉ある一号になりたいぐらいだ)。教員免許の更新なんぞ、僕は実は確信犯で拒否したい口だからね。じゃあ、何故受けたかって? 職場に迷惑がかかるし(今夏は免許状更新に関わる厳重なある種の調査が各職場の管理職に厳命されたらしいゼ)、妻(僕の妻は全国で27名しかいない免許状失効退職者の一人なのにね)が受けろと言ったからさ。それだけのことだ。