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2011/08/07

嘘つき

僕が

あらゆる人々に燃やした

愛や憎しみや哀しみや悦びが

僕の生きる意味そのものである。

だから僕には何の悔いもない――

誰もが当たり前に思うように少しだけ思うのは

もう少し違った生き方はあったのかもしれないということ――

あの時……あの時……あの時……

氷見の神社……気多神社の貯水池の山……江ノ島の橋……港の見える丘……森戸海岸……能見台を下った公園……夜の横浜港……

その瞬間は永遠だった――

でも、それは誰も同じことなのだ――

あなたも……あなたも……あなたも……

エンドレスなんてお綺麗ごとじゃない? いや 僕には永遠だ――

そうして多分、僕は誰より幸せだ――

いや

幸せは誰彼と比較するもんじゃない……

僕はいつでもカルナバルの丘に「君」を抱いて登ろう……

祝祭と嫉妬と神罰の投石を受けて……

君と龍舌蘭の蕚に抱かれよう――

そんな覚悟ぐらいないのに

文学を語るなんて

それは

とんでもない嘘つきだもの……

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