浅川マキ夢
昨夜の夢――
渋谷のジャンジャンのようなアンダーグラウンドな小ホールで浅川マキのコンサートにマキと共演する。
僕は、マキに特に許されて「少年」の最後の口笛を担当することになっている。
開演直前、僕はマキの横に座っている。
マキが微笑みながら僕に言う。
「あんたに――逢えてよかったね」
僕が微笑みながらマキに答える。
「ホントウに――逢えてよかった」
マキの向こうで共演の青年が僕を見て、微笑んだ後、凝っと僕を見続けて、寂しい顔になって、目を膝に落とした――
――青年は、僕のこの「ホントウに」に特別な響きがあることを知っている――僕が、マキはもうじき亡くなることを知っていることを、青年は知っているのだな――
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