× 土岐仲男
×
けたたましく警笛を鳴らしながら
意識の中心を車が走る
多くの概念が
慌てて道をよける
何だ
赤いさるこを着た
サルめが運転するコウノトリだ
[やぶちゃん注:「さるこ」は文字通り「猿子」で、江戸時代、綿の入った袖無しの羽織のことを言った。主に子供用であるが、女性の胴着にも用いた。猿回しの猿が着るものに似ていることに由来する呼称である。この詩、尾形亀之助詩集に潜ませたら面白い。]
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けたたましく警笛を鳴らしながら
意識の中心を車が走る
多くの概念が
慌てて道をよける
何だ
赤いさるこを着た
サルめが運転するコウノトリだ
[やぶちゃん注:「さるこ」は文字通り「猿子」で、江戸時代、綿の入った袖無しの羽織のことを言った。主に子供用であるが、女性の胴着にも用いた。猿回しの猿が着るものに似ていることに由来する呼称である。この詩、尾形亀之助詩集に潜ませたら面白い。]