木枯 室生犀星
「こがらしや
別れてもなほ
振りかへる」
そのひともいまはあらずよ。
どうせまけたはうんのつき
下駄を引きずりぼろを下げ
野道を行けば
はなをは切れてゆきとなる。
(詩集「逢ひぬれば」より)
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「こがらしや
別れてもなほ
振りかへる」
そのひともいまはあらずよ。
どうせまけたはうんのつき
下駄を引きずりぼろを下げ
野道を行けば
はなをは切れてゆきとなる。
(詩集「逢ひぬれば」より)