僕たち男というのはね……
恐らく
「少年」であればこそ
オイディプスであることを
「絶対に」許されるのさ――
そうして ところが
おぞましいこの文明社会に於いては
そういう輩はね
「絶対に」極刑に処せられるのだよ――
しかし お笑いだね XXという原型の奇形たるXYは
闘争と裏切りを完膚なきまでに積み重ねて
それでも奇形者として豪語する
誰も勝ち取れない女の「魂」を求めながら――
呪詛しながら――
おぞましくも 叫ぶのだ――
それでも私は――「男」は――完全だと……
だからこそ 奴らは言うのだ
――「猥雑なるがゆえの処罰」――とね――
*
さても……「夜の果ての旅」も……もう終わり……旅も……祭りも……もう……終わった……