家出娘だけがいい
数十回見直して而していろいろ考えた末に――映画「リアリズムの宿」はやっぱり――エンディング・テーマのくるりの「家出娘」だけが――いい――作品である。それがかぶった少女が二人と分かれるプロモーション映像だけが「映像」として――いい――それで――終わりだ――残念ながら完膚なきまでにつげの毒と孤独の悲哀のすべての核心が致命的に抜け落ちているからである――
« 俺はお前らの表情に | トップページ | 鈴木しづ子 三十二歳 昭和26(1951)年11月23日附句稿45句から13句及び「樹海」昭和27(1952)年1月号の発表句全5句 »