鈴木しづ子 三十三歳 昭和二十七(一九五二)年七月五日附句稿二百七十四句より(5) 七句
出生を忌むばかりにてちろろ蟲
これを最後とおもふ朝顏あきかぜに
露萬朶吾に死ぬ日の■然と
露萬や美濃に訣るる墓の前
美濃■る日の近づきや露育つ
離るべきおもひの強み露育つ
白露や逢ふが別れと誰が言ひし
判読不能字を含みながら、全体に不吉な句群である。既に岐阜を去り、失踪を決意したしづ子の社会的な死の末期の眼でもあろうか――
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