岡潔の肉声
ここで聴ける。我が師から今日教えて頂いた(この師は最晩年の岡先生の講義を直接聴いていらっしゃる多変数函数論を専門とされる数学者であられる【只今、このブログをご覧になられた御本人曰く、「師はちょっと困ります」「数学を勉強中の一老書生」とのこと……なればこそ大凡夫の僕の「師」であられる所以であります。追記:21:59】)。
*
……日本人は「もの」を心の中へ入れて、そしてその自分の「心」を見るっていう風なことが非常に上手だのに、今の人はどーも、この「内」を見る眼っていうのがあんまり開いてないように……日本人の本来の「心」を思い出して貰いたいな……
*
この映像の中で、自らを芥川龍之介の弟子と称した岡先生が、文化勲章の授章式の写真で芥川龍之介の盟友であった佐藤春夫の隣りに座っているのも僕には嬉しかった。
――「情緒と数学」という「哲学」が確かに腑に落ちてくる先生の肉声である――
« 喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます 藪野直史 | トップページ | 新編鎌倉志卷之七 テクスト化開始 »