新編鎌倉志卷之八 六浦
「新編鎌倉志卷之八」は六浦に入った。今回は国立国会図書館のデジタルライブラリーの画像にも世話になった。
序でに瓢箪から駒で、参考にしている「江戸名所図会」の「六浦」の項に誤りを見つけた。「鎌倉九代記」(=「鎌倉管領九代記」=「鎌倉公方九代記」)を「北条九代記」としているのである。また、その筑摩版の編者割注も書名の誤りを指摘しておらず、不親切、正直言うと僕には不幸中の幸いでしかない結果オーライの誤りにしか見えないのである。
こんな重箱の隅を突くようなと言われるかも知れない発見でも(僕にとっては決して些末な問題ではないと感じられるのだが)、一つ一つ自分なりに点検して鮮やかに分かってみると――実に面白い。
――「知」の遊びは――やっぱり面白い。
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