鈴木しづ子 三十三歳 『樹海』昭和二十八(一九五三)年一月号しづ子詐称投句全掲載句
百合瘦せてむかしながらの壕ほとり
旺んなる爐火を見てゐるうちに眠し
まつすぐに生ひて辛夷は蕾むなり
蛇にして全身をもて遁れゆけり
靑嵐北へながるる美濃の鳥
――巨湫先生、遅すぎますよ――「蛇にして」は名吟です――いや――先生――「北へながるる美濃の鳥」――やっぱりしづ子は――「北」へ――渡って行ったのですね?
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百合瘦せてむかしながらの壕ほとり
旺んなる爐火を見てゐるうちに眠し
まつすぐに生ひて辛夷は蕾むなり
蛇にして全身をもて遁れゆけり
靑嵐北へながるる美濃の鳥
――巨湫先生、遅すぎますよ――「蛇にして」は名吟です――いや――先生――「北へながるる美濃の鳥」――やっぱりしづ子は――「北」へ――渡って行ったのですね?
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