鈴木しづ子 三十三歳 昭和二十七(一九五二)年七月二十七日附句稿百三十七句より(2) 五句
石光りて炎熱の地に一物なし
見事なる蟬の一つを兄に欲る
誇らかに蟬を示せる弟の前
炎日の宙に指もて渦を描き
炎晝の町にて方角失へり
どれもハレーション気味の映像が素晴らしい。最後の句は句稿掉尾。
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石光りて炎熱の地に一物なし
見事なる蟬の一つを兄に欲る
誇らかに蟬を示せる弟の前
炎日の宙に指もて渦を描き
炎晝の町にて方角失へり
どれもハレーション気味の映像が素晴らしい。最後の句は句稿掉尾。
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