鈴木しづ子 三十七歳 『樹海』昭和三十四(一九五九)年一月号しづ子詐称投句全掲載句
體を入れてコスモスを折る驛柵のひま
月下にて驛柵のひま次第に粗き
銀漢の定かならねば滿たされず
手袋の五指を握る凍でゆまじ
儀禮的に手袋をはづせしなり
首をめぐりてマフラの端を背と胸に
底本では「月下にて」の後に編者により『再掲載』の注記がある。これは昭和三十三(一九五八)年十一月号の誤植を受けてのものと思われるが、そうした気の使い方にも、私は巨湫の微妙な心のあるゆらぎのようなものを逆に感じるのである。
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