今も何んにも変わっていない日本の琉球への仕打ちだね、金ちゃん――
僕は一ヶ月前にやっと入手した金城哲夫の沖縄芝居の脚本集を、今日、ほぼ読み終えた(「ほぼ」としたのは最後の一作「原家の太良」が台詞全部がウチナーグチで書かれていて読みあぐんでいるからである)。
そこにあの局長の事件だ……
僕らヤマトンチュは――今の日本政府も――金ちゃんが描いた薩摩や明治政府がやってきたのと全く変わらない、愚劣な仕儀を――琉球沖縄に強いているのだね、金ちゃん――僕は今やっと、ウチナーの歴史の哀しみの、そのとば口に立てた気がしています……
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