私がこの一年思っていたこと
国家生成神話のイサナキとイサナミの神話の最も許し難いことは何か?
簡単だ――イサナキがイサナミを裏切ることだ――
裏切らなければ「世界」が現出しないのであれば――
俺には――「世界」など――いらぬ――
愛している人間を嫌いになることは――出来ない――
ということである――
俺は馬鹿か? じゃあ――
愛する者を裏切ることを平気の平左のお前こそが人間の本体だと――
鮮やかに認めるがいいさ――
人類はそれで速やかに滅亡する……それでよい……
« 私がこの一年考えていたこと | トップページ | ジョン・ミリングトン・シング著姉崎正見訳「アラン島」第二部 (4) »

