ツウタンニタヘズアクタ
芥川龍之介発信の電報見つかる 郡山 福島県内ニュース KFB福島放送
2012年04月20日 09時50分配信
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師の夏目漱石の危篤の報に接し、門下生だった芥川龍之介が友人の久米正雄に送った電報が郡山市で新たに見つかった。
少年時代を郡山で過ごした久米の顕彰を続ける郡山市のこおりやま文学の森資料館が、久米の子孫から譲り受けてきた膨大な資料の中にあった。
芥川の当時の心情が分かる貴重な資料として注目を集めそうだ。
電報は大正5年12月9日付。
鎌倉からの発信で、本郷(現東京都文京区)に住んでいた久米宛て。
「ツウタンニタヘズアクタ」とあり「痛嘆に耐へず芥」と読める。
芥川研究を長年続ける庄司達也東京成徳大教授によると、久米が同日朝に鎌倉にいた芥川宛てに「センセイキトク」と電報を打っていることや消印などから、芥川の電報に間違いないという。
電報は28日から開く同資料館の企画展「夏目漱石と久米正雄」で公開する予定。