幻の鶴岡八幡宮寺の鐘の銘を読む
「新編鎌倉志卷之一」の注作業を例の正和五(一三一六)年二月の銘を持つ鐘の「鐘樓」の項まで終了した。
先の記事でも書いた、おぞましき廃仏毀釈で鋳潰された鐘――
――再度言っておくと、戦争中に軍需で諸金属工芸品が鋳潰されたというのと僕は全く等価でここに日本人の救い難いおぞましさを覚えるのである――
――その今や幻となった鐘の銘を読み解いてみた……
こんな馬鹿なことをする奴は、そうそういるもんじゃない……天下の「鎌倉市史」も白文で活字にしているだけだ……暴虎馮河だったけれども……正直、ワクワクした。難字続出で難解、僕も総て分かったわけではないが……よろしければ、御一緒に――
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今日明日と湯治に出掛ける。随分、御機嫌よう――