福島第一原発4号機問題 村田光平氏 (藪野直史採録)
福島第一原発4号機問題:村田光平さん(元駐スイス大使)NO NUKES動画より
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=RNngWA5c-kM
(採録・藪野直史)
今、世界を脅かしている大問題があります。
それは福島第一原発内にある4号機問題です。
原発事故で、この、建屋が、水素爆発によって大変傷んでおり、しかも地盤に不同沈下があって、倒壊する危険があるとみられている。――
その燃料プールですが、そこに、何と、1,535本の使用済み燃料が存在します。――
もし……この4号機が倒壊して、そして最悪の事態、即ち、メルトダウンが起きて、そして、大気中で火災が起きると――これはまだ人類が経験したことが無いわけですが――そうしますと、もう現場には近寄れなくなります。――
4号機のみならず、1号機、それから6号機、全部がメルトダウンを起こして、この、火災を起こすと……
……今、第一原発に燃料集合体の総数は14,225本あります。――
これはまさに日本のみならず、世界の究極の破壊に繋がるということは確実と、科学者は、多くの科学者は、見ております。――
しかし問題は――こういう状態にあるのに――その危機感が存在しないのです。――
福島事故を、なるべく極小化する、と――そういう試みがある――という風に見られております。――
東京電力は、この補強工事をやって、6強、震度6強まで大丈夫だと言っているわけです。――
しかし、この点については、重大な、あの、疑問が残る訳です。――
それは何かと言えば、菅総理の元政策秘書が明らかにしたところによれば、
「80cmの不同沈下が発生している。」
ということが、判明しているわけです。――
その地盤に欠陥があるという事でありますので、果たして――震度6強まで持つのか?――ということについて、疑問が残る訳です。――
しかも、アメリカには――福島と同じ欠陥型の、あの、原発が31基あるんだそうです。――ですから、この事故を騒がれると非常に都合、悪いんですね。――
ですから今の4号機問題をトーン・ダウンする動きの背景に、アメリカの……あれも、あるようですね。――
今、わたくしは、
「これは世界の安全保障問題である。」
という訴えを内外に発信しておりました。――
ワイデン上院議員が最近、藤崎駐米大使に、
「日本は、早く事態の収拾を急ぐために、国際協力を要請して、世界の英知を集めて、中立の評価委員会を作って、この事態の収拾に当たって欲しい。」
という要望を出しました。――
そういう中で、なかなか日本側が、このいろいろな事情がありまして――この事態の収拾に、最大限の対応をして、ない――という現実に対しまして、今、世界が動き出した、というのが、現状です。――