蚊帳三句 畑耕一
わだつみのそこひなき蚊帳に寐落ちける
蚊帳あたらし蒼茫として夢來る
巨き手に魘はれぬ蚊帳は垂れてあり
[やぶちゃん注:「魘はれぬ」は「おそはれぬ」と読む。ラ行下一段活用の動詞「おそはれる」の未然形である「おそはれ」に、打消の助動詞「ぬ」が付いた形。「魘」は通常は、「うなされる」と読むことから分かるように、「おそはれる」は「悪夢を見てうなされる」「怖い夢に苦しめられる」の意。]
« 芥川龍之介 芥川龍之介中国旅行関連書簡群(全53通) 附やぶちゃん注釈 教え子T.S.君探査報告追加 | トップページ | 蜩 »

