鎌倉攬勝考卷之五 明月院
「やぶちゃんの電子テクスト:小説・戯曲・評論・随筆・短歌篇」の「鎌倉攬勝考卷之五」を明月院まで更新。今や失われたと思われる頂相像の絵図を見るだけでも楽しい。「鎌倉攬勝考」は、テクスト化作業の中で「新編鎌倉志」の無批判にして杜撰な引用という、非常なる、非情に対峙せざるを得ない、致命的瑕疵があるのであるが、一方で、徹底した分類学的項目主義という記載方法のオリジナリティと、何と言っても、挿絵の楽しさが何とも言えず、心地よいのである(それだけに僕の汚損除去の画像補正作業も、細心の注意を払って行っている。実は底本の図は版木による汚損がかなりあるのである)。