芥川龍之介 (無題〔教室の窓かけが、新しくなつた。――〕) 附やぶちゃん注
「やぶちゃんの電子テクスト:小説・戯曲・評論・随筆・短歌篇」に芥川龍之介「(無題〔教室の窓かけが、新しくなつた。――〕)」を公開した。これは私が芥川龍之介「文藝雜話 饒舌」の掉尾の章の原素材(草稿)と考えるものである。
岩波版旧全集第十二巻の「雜纂」に「〔第未定〕」として載る。底本後記には、これを先行掲載する小型版全集によれば「少年」(大正一三(一九二四)年四・五月『中央公論』に発表)の草稿である、とする。「少年」には当該場面は現れないが、確かに「少年」のコンセプトの一エピソードとしてはおかしくはない。但し、これを「少年」草稿と指摘するならば、それよりも先行する「文藝雜話 饒舌」(大正八(一九一九)年五月『新小説』に発表)の最終章の原素材と指示すべきものである(リンク先は何れも私のテクスト)。本作は現在、ネット上に存在しない。
まだまだ――『僕のやるべき芥川龍之介』は――ある――