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2012/11/30

鎌倉日記(德川光圀歴覽記) 滑川/浄妙寺

   滑  川

 澤間へユケバ越ル川ヲ云。此流ノ上下トモニ通ジテ滑川ナレドモ、太平記ニ載タル所ヲ見ルニ靑砥左衞門居屋敷此邊ニ有ケルカ。靑砥左衞門ガ十錢ヲ以テ松明ヲ買取出シタルト也。

[やぶちゃん注:「澤間」は「宅間」の誤り。前掲の宅間寺(=報国寺)のこと。現在の伝承では宝戒寺の裏、北条高時以下の腹切やぐらに向かう滑川二架かる橋を青砥橋と呼称し、この辺りを例の伝承の現場とする。但し、青砥藤綱はモデルはあったかもしれないが、実在は疑われ、この比定自体の学問的意味はないに等しいと私は考えている。]

 

   淨 妙 寺

 稻荷山ト號ス。五山ノ第五也。讚岐守源貞氏立。開山退耕和尚、諱ハ行勇、千光ノ嗣法ナリ。昔ハ十二院有シガ、今ハ直心庵ノミ殘レリ。開山塔ヲ光明院ト云。今四貫三百文ノ御朱印アリ。直義ノ木像アリ。鍛冶廣光ガ舊蹟舊記ニ載タレドモ、今ハ亡タリ。古ノ井モツブレタリ。

[やぶちゃん注:「鍛冶廣光」(たんやひろみつ)は、南北朝期相州伝鍛冶の代表ともいえる鍛冶職人。正宗門人と言われるが、年代から見て合わず、実際には貞宗の門人であるとも言われる名刀工。この「鍛冶廣光ガ舊蹟舊記ニ載タレドモ、今ハ亡タリ。古ノ井モツブレタリ」の部分は「新編鎌倉志卷之二」の「淨妙寺」の項にも載らず、現在の鎌倉関連書にも不載で、この記載はもしかすると、失われた記憶を発掘された黄門様の知られていない快挙ではあるまいか?!]

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