フォト

カテゴリー

The Picture of Dorian Gray

  • Sans Souci
    畢竟惨めなる自身の肖像

Alice's Adventures in Wonderland

  • ふぅむ♡
    僕の三女アリスのアルバム

忘れ得ぬ人々:写真版

  • 縄文の母子像 後影
    ブログ・カテゴリの「忘れ得ぬ人々」の写真版

Exlibris Puer Eternus

  • 僕の愛する「にゃん」
    僕が立ち止まって振り向いた君のArt

SCULPTING IN TIME

  • 熊野波速玉大社牛王符
    写真帖とコレクションから

Pierre Bonnard Histoires Naturelles

  • 樹々の一家   Une famille d'arbres
    Jules Renard “Histoires Naturelles”の Pierre Bonnard に拠る全挿絵 岸田国士訳本文は以下 http://yab.o.oo7.jp/haku.html

僕の視線の中のCaspar David Friedrich

  • 海辺の月の出(部分)
    1996年ドイツにて撮影

シリエトク日記写真版

  • 地の涯の岬
    2010年8月1日~5日の知床旅情(2010年8月8日~16日のブログ「シリエトク日記」他全18篇を参照されたい)

氷國絶佳瀧篇

  • Gullfoss
    2008年8月9日~18日のアイスランド瀧紀行(2008年8月19日~21日のブログ「氷國絶佳」全11篇を参照されたい)

Air de Tasmania

  • タスマニアの幸せなコバヤシチヨジ
    2007年12月23~30日 タスマニアにて (2008年1月1日及び2日のブログ「タスマニア紀行」全8篇を参照されたい)

僕の見た三丁目の夕日

  • blog-2007-7-29
    遠き日の僕の絵日記から

サイト増設コンテンツ及びブログ掲載の特異点テクスト等一覧(2008年1月以降)

無料ブログはココログ

« ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 雑感 | トップページ | 鎌倉日記(德川光圀歴覽記) 鉄井/鉄の観音/志一上人の石塔 »

2012/11/18

一言芳談 十三

   十三

 

 明遍云、所詮眞實をねがひ、穢土(ゑど)を厭(いとふ)心候はゞ、散心稱名(さんしんしようみやう)をもて往生候事うたがひなく候、其心眞實ならずば、百千の不審をひらきて、甚深(じんしん)の義理を悟(さとり)候とも、往生かなひがたく候か。佛道修行には、功(こう)が大切なるなり。一度機(とき)をかゞみて、一行におもひさだめて後、人の、とかくいへばとて、変改(へんかい)の条無下(むげ)の事なり。

 

〇散心稱名、散亂の心、妄念まじりの口稱(くしよう)なり。

〇其心眞實ならずば、前に眞實の言あるをうけて見るべし。厭欣(えんごん)は眞實ならずして、義解(ぎげ)を詮にするは往生せぬ人なり。

〇功が大切なるなり、たとひ散心なりとも、その功をつめば往生するなり。

〇かゞみて、あんがへみてか。(句解)

 

[やぶちゃん注:「功」これはは「功徳」の「功」であろう。従って仏果を受けるに足るまことの善行としての修行の持続性を言うのであろう。

「一度機(とき)をかゞみて、一行におもひさだめて後」国立国会図書館デジタル・ライブラリー版の同慶安元年林甚右衛門版行版現物画像を見ると「度機」に「とき」の読みが振られているが、不詳。「かゞみて」も「一言芳談句解」が注するように意味が通らない。大橋俊雄氏は『一たび自分の素質を見定め、ただ一つの修行法でいくと決めたのちは』と訳しておられる。至当であろう。

・「無下」全く以って問題にもならぬこと。論外。]

« ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 雑感 | トップページ | 鎌倉日記(德川光圀歴覽記) 鉄井/鉄の観音/志一上人の石塔 »