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2012/12/24

鎌倉日記(德川光圀歴覽記) 杜戸/小壺/鷺浦/飯島

   杜  戸

 小壺村ノ東南ノ濱ニ小社アリ。三嶋明神ヲ勸請シタルト云。御當家四代ノ御朱印高七石アリ。祭禮ハ治承四年九月八日ニ賴朝勸請アリシ故ニ、今モ此日ヲ祭日トス。

 神寶

  猿田彦面         一ツ 運慶作

  靑葉ノ笛ノ寫シ      一管

  アコヵ小鼓筒       一ツ

[やぶちゃん注:「アコヵ」「阿古が」。但し、正しくは「阿古(あこう)」と読み、鼓胴作りの名工の名。初世の阿古は室町中期将軍義政の頃に在世した。]

  駒角           一本

  古證文          一通

  〔文和二年六月廿六日、相模國葉山郷内オリ田云々平判トアリ。相傳テ和田義盛ガ狀ト云トナン。〕

   證文          一通

Denmaksakokaou

〔此ヲ二位尼ノ袖判ノ狀ト云。其文ニ云ク。〕

 下 婦神禰宜職、奧ニ暦應二年十二月十六日トアリ。婦神ト云ハ何ノ義ゾト社司ニ問へバ、社司モシラズ。只是ハ此神ノ名ナリト云。

 

[やぶちゃん注:「〔此ヲ二位尼ノ袖判ノ狀ト云。其文ニ云ク。〕」という割注は、底本では花押の下にある。以下に、新編鎌倉七」の「杜戸明神」の条にある花押を以下に示しておく。 

Madennmasako2

これはもう、花押としては全く別物という感じである。]

  後鳥羽院々宣       一通

  〔勅使左中辨則實トアリ。其内ニ嘉元々年守殿明神トアリ。又刑部少輔物部恆光ノ字アリ。守殿ト書テ、モリトヽヨムカ、又モリトノト云カ、未審ラズ。此院宣文字漫滅、紙巳ニ朽幣シテ、何事トモシレ難シ。〕

[やぶちゃん注:「朽幣」は「朽弊」の誤り。]

 社ノ北ニ飛柏槇ト云樹アリ。三嶋ヨリ飛タルトテ岩ヨリ木へ倒レ懸リテアリ。社ノ西ニ千貫松、同ク南ニ腰懸松トテ、賴朝ノ憩タル木ト云。濱へ差出タル石ヲ高石ト云。高石ノ後ノ山ヲ心無(シンナシ)山ト云。御殿山・御城山ト云ハ所ノ總名ナリ。社ノ西ノ岩ニ、賴朝遊館ノ柱ノ穴アリ。賴朝ノ泉水トテ、岩間ニ淸キ所アリ。遊魚アリケルト云。左リ卷ノ采螺、昔ハアリシガ、今ハナシト也。若是ヲ取レバ神物也トテ、其僅海へ歸シ入ルト云。カケヒ疫神ト云木二本アリ。今ハナシト云。神主守屋和泉、物語シケルハ、不動・金迦羅・勢多迦・獅子等昔ハ有タリシガ、今ハスタレテナシト也。此地海中へ出張テ、水石至テ淸シ。類ヒナキ絶景ナリ。出崎ニ離レタル嶋ヲ夷磯ト云。杜戸ノ南ノ海上ニ名嶋ト云アリ。折シモ夕陽波ニ浮ンデ日ヲ洗フガ如シ。又舟ニ駕シテ歸ル。路次ニ濱邊ヲ見ル。杜戸ノ濱ニ添テ心無山、其西ノ村ヲアブツルト云。山ヲアブツル山ト云。其西ハ小壺村ナリ。

[やぶちゃん注:采螺は先にも出たが「榮螺」。光圀はこれを誤字ではなく確信犯的に「サザエ」の意で用いているようにも思われる。]

 

   小 壺 村

 漁村アリ。小壺ヲ隔テ、南ノ入ヲ多古江ノ入ト云。多古江川アリ。其川ノ南ノ小流ヲゴザイ川ト云。小壺ノ東北ノ向ニ當リタル地ヲコウノ嶽ト云。藥師アリト也。多古江川ノ東ニ六代御前ノ塚アリト云。

[やぶちゃん注:「ゴザイ川」は「ゴサイゴ川」の誤り。「御最後川」で六代御前がこの川畔で斬られたことに由来するという。]

 

   鷺  浦

 小壺ノ入ノ云ク。漁師ノ家多クアリ。片濱ニテ景地ナリ。

[やぶちゃん注:「ノ云ク」底本には右に編注で『(ヲ云ィ)』とある。この「ィ」は「意」の意か。]

 

   飯  島

 小壺村ノ西ナリ。賴朝舟着岸ノ煩ナカランメンガ爲ニ筑クト云。山ニ住吉明神ノ社アリトナリ。道寸ガ城モアリ。飯嶋ノ西ヲ和歌江嶋ト云。其西ハ材木座ノ漁村也。舟ヲ飯嶋ノ濱ニ着テ、馬ニ乘ジテ海濱ヲ歸。

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