西東三鬼句集「旗」 昭和14(1939)年 ⅩⅥ 戦争 作品15 / 自伝 句集「旗」 了
作品15
占領地區の牡蠣を將軍に奉る
兵隊に花が匂へば遠き顏
占領地區の丘の起伏に眼を細め
自傳
明治三十三年五月十五日、岡山縣津山市に生れた。私に流れた亡父の血が、今日、私に俳句を作らせてゐる。
新興俳句運動の初期から、横の連鎖を計って來た。
私の俳句に、直接、間接の指導を與えられた、先輩諸先生、僚友諸君に改めてお禮を申上げる。
[やぶちゃん注:「自傳」の促音「計って」と、「與え」は底本のママ。]
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