戰場での幻想 萩原朔太郎 (初出形)
戰場での幻想
機關銃よりも悲しげに、曳火弾よりも靑白く、繫留氣球よりも憂鬱に、炸裂彈よりも殘忍に、そして毒瓦斯よりも沈痛に、敵意と感傷にみちた詩が書きたい!
見よ、鐡製の兜を被つて、兵士は銃の先に劍を突けてる。
[やぶちゃん注:『セルパン』第十七号 昭和七(一九三二)年一月号所収。]
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戰場での幻想
機關銃よりも悲しげに、曳火弾よりも靑白く、繫留氣球よりも憂鬱に、炸裂彈よりも殘忍に、そして毒瓦斯よりも沈痛に、敵意と感傷にみちた詩が書きたい!
見よ、鐡製の兜を被つて、兵士は銃の先に劍を突けてる。
[やぶちゃん注:『セルパン』第十七号 昭和七(一九三二)年一月号所収。]