蒼天 萩原朔太郎
蒼天
いつしんなれば、
あふむけに屍體ともなる、
つめたく合掌し、
いんよくいちねん、
きりぎりす靑らみ、もはら、
雀みそらに殺さる。
[やぶちゃん注:『風景』第一巻第六号 大正三(一九一四)年三月号。底本全集の「拾遺詩篇」に所収する。]
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蒼天
いつしんなれば、
あふむけに屍體ともなる、
つめたく合掌し、
いんよくいちねん、
きりぎりす靑らみ、もはら、
雀みそらに殺さる。
[やぶちゃん注:『風景』第一巻第六号 大正三(一九一四)年三月号。底本全集の「拾遺詩篇」に所収する。]