鳥の毛の鞭 大手拓次
鳥の毛の鞭
尼僧のおとづれてくるやうに思はれて、なんとも言ひやうのない寂しさ いらだたしさに張りもなくだらける。
嫉妬よ、嫉妬よ、
やはらかい濡葉(ぬれば)のしたをこごみがちに迷つて、
鳥の毛の古甕色(こがめいろ)の悲しい鞭にうたれる。
お前はやさしい惱みを生む花嫁、
わたしはお前のつつましやかな姿にほれる。
花嫁よ、けむりのやうにふくらむ花嫁よ、
わたしはお前の手にもたれてゆかう。
« 一言芳談 九十九 | トップページ | 耳嚢 巻之六 人魂の事 »
鳥の毛の鞭
尼僧のおとづれてくるやうに思はれて、なんとも言ひやうのない寂しさ いらだたしさに張りもなくだらける。
嫉妬よ、嫉妬よ、
やはらかい濡葉(ぬれば)のしたをこごみがちに迷つて、
鳥の毛の古甕色(こがめいろ)の悲しい鞭にうたれる。
お前はやさしい惱みを生む花嫁、
わたしはお前のつつましやかな姿にほれる。
花嫁よ、けむりのやうにふくらむ花嫁よ、
わたしはお前の手にもたれてゆかう。