沢庵宗彭「鎌倉巡禮記」 31
いく度もとて又々八幡宮に詣て、
十かへりの木すゑをならす風の音に こゑをあはする鶴か岡の松
吹千年綠鶴岡松 永翼蔽源家後蹤
禱則感應如在扣 神宮寺裡一聲鐘
[やぶちゃん注:以上の漢詩を底本の訓点を参考にしながら、私なりに書き下しておく。
千年の綠を吹く 鶴岡(つるがをか)の松
永く源家の後蹤(こうしよう)を翼蔽(よくへい)す
禱(いの)れば則ち感應して 扣(ひか)へに在るがごとし
神宮寺裡(じり) 一聲の鐘
「扣」は「控」の意に同じい。]

