沢庵宗彭「鎌倉巡禮記」 28
いにしへ阿佛此里にくだり、月影のやつにかりのやどりして居給ふ跡と聞て、
その身こそ露ときへてもなきたまや 今もすむらん月かけのやつ
かくて爲相もくだり給ひて、もろともに爰にてなく成給ひぬとか。爲相の石塔とて慈恩寺の上の山にあり。名のたむけに、
石の碑はたか後の世のためすけと とふこそくちぬその名なりけれ
[やぶちゃん注:「慈恩寺」は鎌倉の廃寺としてあるが、これは浄光明寺の誤り。]
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いにしへ阿佛此里にくだり、月影のやつにかりのやどりして居給ふ跡と聞て、
その身こそ露ときへてもなきたまや 今もすむらん月かけのやつ
かくて爲相もくだり給ひて、もろともに爰にてなく成給ひぬとか。爲相の石塔とて慈恩寺の上の山にあり。名のたむけに、
石の碑はたか後の世のためすけと とふこそくちぬその名なりけれ
[やぶちゃん注:「慈恩寺」は鎌倉の廃寺としてあるが、これは浄光明寺の誤り。]