無題(心靈意識のために絶息する手淫がある、……) 萩原朔太郎
心靈意識のために絶息する手淫がある、
眩惑する妖姫の歡待がある、
芳香無比の LIQUEUR がある、
而して此の種の風月賀宴はその性質上驚くべき秘密性犯罪をを受胎する。
見ろ、彼はまつ靑(さを)になつて震へて居る。
[やぶちゃん注:底本第三巻の未発表詩篇より。無題。「秘」の字体はママ。]
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心靈意識のために絶息する手淫がある、
眩惑する妖姫の歡待がある、
芳香無比の LIQUEUR がある、
而して此の種の風月賀宴はその性質上驚くべき秘密性犯罪をを受胎する。
見ろ、彼はまつ靑(さを)になつて震へて居る。
[やぶちゃん注:底本第三巻の未発表詩篇より。無題。「秘」の字体はママ。]