「瀬戸内海のウオノエ科魚類寄生虫」
「瀬戸内海のウオノエ科魚類寄生虫」山内健生・大塚 攻・仲達宣人(広島大学大学院生物圏科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター)
古記録もカバーした学術論文として必読である。
特に「随観写真」(後藤, 1771 頃) には「鯛之福玉 (たひのふくだま)」という名称でタイノエが登場し,「長州の俗之れを鯛の咽虱と謂ひて甚だ賞味すること鯛の如し」という記述がみられる
僕は未だタイノエを純粋に食する機会に恵まれていないが、これはそそられる記載ではないか(「随観写真」のそれについては近いうちにテクスト化してみたい)。
昔なら図書館で孤独に調べていても、とても出逢える文献ではない。こういうものが在野の凡人でも手軽に読めるようになったのはネットの至福である。
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