鬼城句集 夏之部 暑
夏之部
時候
暑 麥飯のいつまでも熱き大暑かな
暑き日や簾編む音ばさりばさり
[やぶちゃん注:底本では「ばさりばさり」の後半は踊り字「〱」。]
念力のゆるめば死ぬる大暑かな
暑き日や立ち居に裂ける古袴
衝立に隱れて暑き食事かな
暑き日や雜仕が着たる古烏帽子
暑き日や家根の草とる本願寺
暑き日やだしぬけことの火雷
暑き日や鰌汁して身をいとふ
暑き日や古竹燃してはぬる音
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夏之部
時候
暑 麥飯のいつまでも熱き大暑かな
暑き日や簾編む音ばさりばさり
[やぶちゃん注:底本では「ばさりばさり」の後半は踊り字「〱」。]
念力のゆるめば死ぬる大暑かな
暑き日や立ち居に裂ける古袴
衝立に隱れて暑き食事かな
暑き日や雜仕が着たる古烏帽子
暑き日や家根の草とる本願寺
暑き日やだしぬけことの火雷
暑き日や鰌汁して身をいとふ
暑き日や古竹燃してはぬる音