無言の顏
ちからをまきおこすともしびの裸形(らげふ)のかげに
ひとり想念のいただきにたふれふす。
永遠をあゆむ無言の顏。
[やぶちゃん注:当該詩は「178」頁で以下、ハトロン紙を挟んで末尾の「目次」で『筆蹟(グラビア版)・大手拓次筆』とある本詩(題名はなし)の自筆画像が入る(頁としては数えられておらず次の「毛がはえる」は左頁で「179」とノンブルが振られる)。以下に示す。拓次の筆跡は一見、優しい柔らかで優しい、少し可愛い嫋やかささえ感じさせる筆遣いで、私は非常に好きである。]

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