鬼城句集 夏之部 虎が雨
虎が雨 かりそめに京にある日や虎が雨
[やぶちゃん注:「虎が雨」曾我兄弟の仇討がなされた陰暦五月二十八日に降る雨のことをいう。兄十郎祐成が斬り死にして、それを悲しんだ愛人の虎御前の涙雨とされた。「曽我の雨」「虎が涙」ともいう夏の季語。鬼城には
寢白粉(ねおしろい)香にたちけり虎が雨
という句もあり、私はこの嗅覚的にすこぶる上手い「寢白粉」の方が好みである。]
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虎が雨 かりそめに京にある日や虎が雨
[やぶちゃん注:「虎が雨」曾我兄弟の仇討がなされた陰暦五月二十八日に降る雨のことをいう。兄十郎祐成が斬り死にして、それを悲しんだ愛人の虎御前の涙雨とされた。「曽我の雨」「虎が涙」ともいう夏の季語。鬼城には
寢白粉(ねおしろい)香にたちけり虎が雨
という句もあり、私はこの嗅覚的にすこぶる上手い「寢白粉」の方が好みである。]