「義古」という名の僕の隠し子の夢
今朝方の夢。
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……僕はどこかの高原の芝生の上で一人の西洋人の三歳ほどの少女と遊んでいる。金髪の巻毛でぬけるように白い肌の美少女の彼女は英語しか話さないのだが、彼女がいたく僕を慕っているのが分かるのであった。そうして林の中を手を繫いで二人で歩きながら、僕は彼女が実は僕の子であることが分かった。そしてその少女の名は「義古」という名なのであることも何故か知るのである……。
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覚醒の直後に、この「義古」という少女の漢字名だけが強く残っていた。――ふと――これは「よしこ」と読むのだと思った――因みに、僕は西洋人と肉体関係をもったことはない。「よしこ」という女性名は僕が片思いして、美事にフラれた中学時代の同級生の名ではある――そんなことを考えた。そこに意味や連関があるとも思われないかった。しかし、その少女が、哀しいまでに愛おしく感じられたのであった……