春雨や小磯の小貝濡(ぬる)るほど 蕪村 萩原朔太郎 (評釈)
春雨や小磯の小貝濡るほど
終日霏々として降り續いてゐる春雨の中で、女の白い爪のやうに、仄かに濡れて光つてゐる磯邊の小貝が、惱ましくも印象强く感じられる。
[やぶちゃん注:昭和一一(一九三六)年第一書房刊「鄕愁の詩人與謝蕪村」の「春の部」より。]
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春雨や小磯の小貝濡るほど
終日霏々として降り續いてゐる春雨の中で、女の白い爪のやうに、仄かに濡れて光つてゐる磯邊の小貝が、惱ましくも印象强く感じられる。
[やぶちゃん注:昭和一一(一九三六)年第一書房刊「鄕愁の詩人與謝蕪村」の「春の部」より。]