鬼城句集 夏之部 生湯
生湯 御佛目鼻もなくて生湯かな
[やぶちゃん注:「生湯」陰暦四月八日の釈迦の誕生日に誕生仏を安置し、甘茶(ミズキ目アジサイ科アジサイ属ガクアジサイの変種アマチャ
Hydrangea macrophylla var. thunbergii)またはスミレ目ウリ科アマチャヅル
Gynostemma pentaphyllum の葉を乾燥させて煎じ出した飲み物で甘露〈梵語アムリタの漢訳で不死・天酒の意。天上の神々の飲む、忉利天(とうりてん)にあるという不死を得るとされる甘い霊液。ネクター。転じて仏の教えや仏の悟りを意味するものとなった〉に擬えたもの)を注ぎかけて供養する仏生会(灌仏会)のこと。歳時記によっては春・晩春とする。]