(放散する電光のやうに、あめいばの觸手のやうに、彼女は無數の手を所有して居る、手は上下左右四方八方十方世界に伸びて行く……) 萩原朔太郎
放散する電光のやうに、あめいばの觸手のやうに、彼女は無數の手を所有して居る、手は上下左右四方八方十方世界に伸びて行く。
彼女は卽ち女體の佛である。
[やぶちゃん注:底本第三巻「未發表詩篇」より。無題。]
« わらひのひらめき 大手拓次 | トップページ | 日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第五章 大学の教授職と江ノ島の実験所 9 »