鬼城句集 夏之部 川狩
川狩 夜振の火うつりて水の黑さかな
川干や石に根を持つ川原草
[やぶちゃん注:「夜振」は「よぶり」で、闇夜川面で松明やカンテラを燈して振り、その火に寄ってくる魚を獲る川漁の一種。「火振」とも。因みに「夜焚(よたき)」と書くと集魚灯を用いた海漁を指す。「川干」は「かはぼし」(但し、「かはひ」と読むことがある)は、川を堰き止め干し上げて魚を獲る川漁の一種。「川狩(かはがり)」は狭義にはこの漁法を指す場合がある。]
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